カウンセリング時に永久脱毛を検討されている患者さまの中で「レーザー脱毛と発がん性が関連しているのでは?」と気になっている方がいらっしゃいました。
実際にネットで検索をしてみると「紫外線が発がん性を持つため、レーザー光にも発がん性があるのではないか?」という記事が多かったです。
そこで、今回は最新の研究結果と医師に確認を行い、レーザー脱毛による発がん性のリスクについてを説明しますね。

レーザー脱毛と発がん性の関連性はない

結論からいうと、レーザー脱毛が発がん性と関連することは極めて低いとされています。
波長が短い光ほど高いエネルギーを持ち、人体へのダメージが大きいといわれております。

レーザー脱毛と発がん性の関連性はない

【紫外線(UVB・UVA)】
波長:280 nm〜400 nm程度

波長が短いため、タンパク質によく吸収されやすく、DNAを損傷させます。結果、がんを誘発させてしまう作用があります。

医療脱毛

【レーザー脱毛】
波長:694 nm、長い波長でも1064 nm

波長が長いため、DNAへの損傷は与えにくいです。

また、毛根のみに特定の波長の光を照射させ、毛の成長を遅くさせます。そのため、皮膚や周辺の細胞を傷つける危険はありません。

紫外線とレーザー光は波長が異なり、それによって生じる影響も異なります。したがって、レーザー脱毛は通常、発がん性のリスクを持たないとされています。


VIO脱毛も大丈夫?レーザー脱毛がガンと関連すると思われる理由と解説

レーザー脱毛、特にVIO脱毛においてはデリケートな部分のため、ガンへの影響を心配されている患者さまも多いです。
しかし、VIO脱毛をはじめレーザー脱毛が発がん性と関連することは極めて低いとされています。
そこでレーザー脱毛が発がん性に関連すると考えられる理由からなぜ影響がないかを先生に解説していただきました。

医師解説

1.放射能を用いるため、ガンになりやすいのではないか?
レーザー脱毛で使用されるレーザーは、ごく微量な放射線を生成しますが、この放射線は有害ではなく、これらがガンを引き起こすという根拠はございません。

医師解説

2.皮膚へのダメージが蓄積されることで、ガンになるリスクが増えるのではないか?
レーザー脱毛後に、一時的な赤みや腫れなどの症状が出ることがあります。そういった肌へのダメージが蓄積されることで、皮膚ガンにつながるのではないかと心配される方がいらっしゃいます。
しかし、継続的な皮膚へのダメージがガンを発生させるかは、何によって皮膚がダメージを受けたかによって異なります。
例えば、紫外線などの放射線は、皮膚に長期間照射されることで、細胞のDNAに損傷を与え、ガンを作用させます。
しかし、レーザー脱毛に使用されるレーザー光は、DNAに損傷を与えにくい波長であり、紫外線とは異なるメカニズムで働きます。そのため間接的にガンにつながる関連性は極めて低いといえます。
詳細は後ほど「レーザー脱毛の仕組みについて」で解説いたしますね。

医師解説

3.施術者の技術や知識によってガンを引き起こしてしまうのではないか?
確かに、医師の指導のもとで行われない場合、施術の質や安全性に問題が生じる可能性があります。不適切な波長やエネルギー設定、アフターケアの不足は、皮膚に損傷を与える可能性があり、これがガンのリスクを高める要因となる可能性が考えられます。
しかし、医師や看護師によって行われる場合は、適切な波長、エネルギー設定で照射を行い、皮膚へのダメージを最小限に抑えることができます。

安田院長ありがとうございます。


発ガンしないレーザー脱毛の仕組みと安全性

レーザー脱毛は、不要な毛を効果的に除去するための仕組みづくりがされております。
ここでは、レーザー脱毛の仕組みと安全性について詳しく解説しますね。

発がんしないのはなぜ?レーザー脱毛の仕組み

医療脱毛の仕組み

レーザー光の原理: レーザー脱毛は、高エネルギーのレーザー光を特定の波長で毛根に照射することによって行われます。このレーザー光は、毛根内のメラニンと呼ばれる色素に吸収され、熱に変換されます。

メラニンの役割: レーザー光はメラニン色素のみに反応し、レーザー光を吸収します。レーザー光が毛根に吸収されると、その熱が毛根の細胞を損傷し、毛の成長を阻止します。

成長サイクルに影響: レーザー脱毛は毛の成長サイクルに影響を与えます。レーザー脱毛は、成長期の毛に対して最も効果的で、休止期の毛には効果がありません。そのため、複数回レーザー脱毛が必要です。

このように医療レーザー脱毛は毛に直接アプローチをかけるため、肌にダメージを与えないことから発がん性とは関連性がないといわれております。


安心して医療脱毛を行うならフェミークリニックへ

安心して脱毛を受けたいならフェミークリニックへ

フェミークリニックでは、患者様により安心して施術を受けていただけるように、医師が必ず診断を行います。医師監修のもと看護師が施術に移ります。
カウンセリング料は無料のため、ご不安の方はぜひ一度無料カウンセリングまでお越しください。

このページの監修医師

銀座フェミークリニック 院長 安田 あゆみ
東京医科大学 医学部医学科卒業後、虎の門病院 初期臨床研修修了。東京大学医学部 皮膚科学教室入局、大手美容クリニック勤務を得て銀座フェミークリニック院長に就任。
日本皮膚科学会所属